装飾用ニッケルクロムめっき

一般の方が一番目にするのがこの装飾用ニッケルクロムめっきである。一般にクロムめっきというとこれを指す場合が多い。
光沢のある特有のクロム色になり、耐蝕性の向上と同時に外観が向上するので多くの分野で使われている。

クリーンルームではウィスカーの出ない表面処理として使用されている。

当社では工業用クロムめっきで培われたマスキング技術で通常では行われない装飾用ニッケルクロムめっきでもマスキングを行なっている

クロムめっきの下につけるニッケルめっきを変更することでつや消しのめっきにすることも出来る

特性

耐蝕性 試験方法、使用環境
外観 基準、バフ研磨
銅仕上げ 銅仕上げとは
つや消し つや消し方法
設備 当社の設備


耐蝕性

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JIS H8617により種類、等級、品質、試験方法が示されている。
この中で耐蝕性の試験方法はJIS H8502に規定される中性塩水噴霧試験、キャス試験、酢酸酸性塩水噴霧試験、コロードコート試験、フェロキシル試験によるとされている。一部の試験を除いて使用環境により試験時間が決められ、その評価結果であるレイティングナンバは9以上となっている。

めっきの等級(最低厚み)の決定は当事者間の協定によるが、現実的には使用環境によって決定される。

外観

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色調はクロム色(透明感のある青みを帯びた銀色)を呈し、表面が侵されにくいのでクロム色を長く保つことが出来る。
光沢はめっき前の素材の表面状態によって変ってくるので、光沢、滑らかさの必要度合いによってバフ研磨が行われる。
JISにある外観試験は試験条件が示されているだけなので当事者間の協定による方法が取られる。
基本的には目視による官能検査であり(機器で反射率を測定する方法もあるが官能検査との相関を明示する必要がある)、当事者が協定して限度見本等を作ることが必要になってくる。

銅仕上げ

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ニッケルクロムめっきをする前に素材に銅めっきを厚くつけ、バフ研磨をして光沢を出す手法がある。これを行うと仕上がりは鏡面になり、トロッとした深みのある色調になる。
高級感を出すことが出来る。

つや消し

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あえて光沢をださないために光沢のないニッケルめっきをしてその上にクロムをつける手法がある。表面はすりガラス状になり反射光が分散されて落ち着いた仕上がりとなる。
また、ニッケルめっき完了後にヘアライン仕上げをし、その後、クロムめっきをする手法もある。

設備

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当社はキャリア型めっき装置を有し、重量250kgのものまでめっきすることが出来る。
めっき槽はたたみ3枚を縦にして横に並べたものを一度に入れられる大きさである。